おもてなしの精神、〈おしぼり〉――アツシボ・ツメシボから、おしぼりアートまで!

おしぼり社長の思い出

学生時代、アルバイト先のカフェにいらっしゃったお客さまに「おしぼり、ちょうだい」と言われ、困惑した記憶があります。当時働いていたカフェではお客様におしぼりをお出しする習慣がなかったんです。結局、使い捨てのウェットティッシュをお使いいただきましたが、お客さまは少々ご機嫌斜めの様子。それもそのはず。その方、おしぼりのレンタル会社を経営する社長さんだったんです!聞くところによれば、熱々のおしぼりで首元を拭うと極上のリラックス効果が得られ、血流も良くなって肩凝り解消に役立つとか。汚れた手をきれいにしてくれるだけじゃなかったんですね。一言に〈おしぼり〉と呼んでいますが、社長さんによると熱いおしぼりは〈アツシボ〉、冷たいおしぼりは〈ツメシボ〉。人によっては「絶対アツシボ!」「いやいや、ツメシボ!」というこだわりをお持ちの方もいらっしゃるようですよ。いやはや、失礼いたしました。

レンタルのおしぼりって、どんな風に循環しているの?

突然ですが皆さん、お店で使ったレンタルのおしぼりがどんな風に回収され、再びきれいになるのかご存知ですか?全国おしぼり協同組合によると、業者によって回収されたおしぼりは、まず汚れの目立たないものと目立つものとに分けられます。そして汚れの少ない方は60度以上のお湯で10分以上、汚れているものは15分以上、洗剤を使って2度ずつ繰り返し洗いをするそうです。そして脱水。消毒とすすぎを3度も繰り返し、汚れの落ちなかった物や穴の開きそうな物を丁寧に除外した上で包装され、ようやくまたレンタル商品としてお店へ届けられるのだとか。厚生労働省が定める衛生基準とそれぞれの会社が定める厳しい基準をクリアして、私達の手元に届いているんですね。そう考えると、何気なく使っていたおしぼりから、何だかありがたいおもてなしの精神を感じませんか。実際に、観光で日本に来てこのおしぼりに感動する、という外国の方も多いそうです。

巷で人気、〈おしぼりアート〉に挑戦!

まるで折り紙のようにおしぼりを折り、丸め、ねじって作る、おしぼりアート。ご存知ない方は、ぜひ一度、インターネットなどで検索してみてください。カタツムリあり、バラにツバキの花あり、ひよこ、うさぎ、ゾウあり。中には1枚のおしぼりでは飽き足らず、2枚組み合わせて作った力作まで。世の中には本当に色々な趣味をお持ちの方がいらっしゃいますね!比較的簡単とされているひよこやうさぎならば、作り方を調べて練習すれば何とかなりそう。お子さま連れのお客さまがいらっしゃった際、使った後のおしぼりで一緒に作って遊んであげると、喜んでもらえそうです。これもやはり、おもてなしの一環と呼んでも決して大袈裟ではありませんよね。日本が誇るおしぼり文化、ちょっと見直してみませんか。

ホテルなどに設置されているタオルラックのパイプの中に電熱ヒーターを入れて、濡れたタオルを乾かしたり、タオルドライヤーとして使ったりすることが出来るインテリア家具をタオルウォーマーといいます。